金属検出機
磁界型検出方式
原理
永久磁石(マグネットブースタ)で検査物内の磁性体を着磁させ、磁界型センサで磁性体の信号を検知します。
磁界型センサからは微弱な磁界を発生させています。異物が磁界内で動くと乱れが生じ、その電気信号にて検知します。渦電流が発生しにくい微弱な磁界により、比透磁率が小さいアルミニウムや電解質など導体の影響下でも磁性体※を検出可能です。
アルミ包装や塩分、水分、高温、結露など様々な条件下でも微細な磁性金属の異物を検出します。
※磁性体(鉄やステンレスなど)ステンレスは非磁性体ですが塑性加工など外部応力により比透磁率が高くなります。
特徴
- アルミ箔包装でも微細な磁性異物を検知します。
- 水分、塩分、高温、冷凍の商品であっても検査に影響を与えません。
- 大きさ、質量、性質の異なる検査対象に対してそれぞれの品種登録や感度設定の必要ありません。
- 起動後のヒートランが不要で即検査できます。
- 操作が簡単で電源ONだけ検査できます。
簡単操作
- 電源を入れスタートボタンを押すだけて、すぐに検査開始できます。
- 検査対象等の品種毎の設定変更等の操作が不要で、設定や感度調整による人為ミスや作業工数が低減できます。
アプリケーション情報
【食品業界】
- アルミ包装/アルミ蒸着包装
包装材の影響を受けずに高感度で検査が出来ます。 - 導入例
調理済食品レトルトパウチ、健康食品、ティーバック、具材いりインスタント袋麺/カップ麺、三方シール香辛料、日本茶、レギュラーコーヒー(豆/挽)、ペットフード
- 塩分濃度高い製品
高塩分濃度の他、酢、油分の高い商品でも検査に影響ありません。 - 導入例
袋入り/瓶いり食塩、生みそ味噌汁、キムチ/漬物、ソース、韓国海苔
- 高温/低温製品
高温調理後そのまま又は冷凍、チルドや冷凍が解け始めた製品のそのまま、もしくは混在していても検査できます。 - 導入例
冷凍味付肉、冷凍パン生地、冷凍カット魚、氷、揚げせんべい、焼き立てパン、袋いりこんにゃく
- 大型製品
商品が複数入った番重や段ボールそのまま検査できます。 - 導入例
業務用カット野菜、業務用ちりめん、番重入り給食パン/ごはん、解体直後の食肉