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金属検出機 テストピースを決定する前に

【はじめに】
本ページは食品工場などで使用されている金属検出機のテストピースの考え方について役立ちそうな内容を記載しています。
過剰な条件の設定でなく、どなたでも安全に管理できる設定にしていただければ幸いです。

【テストピースの用途】
金属検出機が正常に動作しているかを確認する治具として弊社からは提供販売しています。
他設備と連携管理でなければ、この2点が確認項目です

a、検出能力が正常
 検出能力の指標としてはメーカー付属のテストピースや混入の可能性がある異物で判断が主流です。
b、異物判定後の動作が正常
 大前提の目的としては異物判定した物をルール通り管理します。
 検知後の動作としては音や視認できるシグナル・自動排出する機構・個数管理や記録があります。

【検出能力が変わる要素】
1、テストピースを流す位置
 ⇒金属検出機の検査エリア内でも位置によって検出能力が変わります。
2、テストピースの向き
 ⇒電磁界はベクトルの要素があり、同一の形状でも向きによって検出能力が変わります。
3、製品の材質、大きさ、形、向き、温度、湿度
 ⇒テストピースの向き同様の要素に加え、製品の体積や導電率や抵抗率の温度特性も影響がある場合があります。
4、金属検出機の搬送速度
 ⇒電磁誘導や渦電流は力で変化するため製品の搬送速度も影響あります。
5、金属検出機の感度設定や商品登録
 ⇒設定による感度変更の要素
6、設置環境
 ⇒周辺装置や金属、通信機器が電磁界を乱す場合があり、感度を下げざるおえないため検知能力が下がります。
7、経年劣化
 ⇒金属検出機の基板の劣化、テストピースの劣化
8、人為的
 ⇒上記にも該当しますが、使用者によって感度設定や流し方などが変わります。

影響が小さく無視できる要素もありますが、ざっと並べただけでもこれだけあります。
これらの要素がなるべく変わらないよう安定した検出能力の環境下で検査が望ましいです。
検出するしないのギリギリにテストピースの大きさを設定すると、上記1~8の要素で
正常でも異常な動作をしてしまう可能性が高くなります。

【運用上必要そうなこと】
1、テストピースが検知しない条件も把握する
2、製品が誤検知してしまう条件も把握する
3、誰がやっても同じになるようテストピースの流し方、機械設定のルールを設定する

【おわりに】
近年、ただ適切な性能設定で使用するだけでなく長所と短所含め特徴を把握し適切な運用をされている方が増えています。
様々な情報を元に運用いただければ幸いです。

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