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金属検出機 誤動作要因

【はじめに】
金属検出機は異物が無いのに異物があると誤認し検出判定する、いわゆる誤動作(誤検知)が発生することがあります。
右に●があるものはよくある事例です。

【種類1 電磁界を乱すノイズ】  電磁界が乱れた時、コイルの電流が変化します。
製品そのもの(下方に例あり)●
付近で金属が動く(ボールペン、台車、フォークリフト、工具、デジカメ、スマホなど)●
周辺設備の作動(電磁リレーのONOFF、近接センサ用磁石の作動など)●
電波(電話、無線、wi-fi)
金属検出機のベルトや部品(汚れや砂鉄などが付着)●
静電気(センサ通過時にガイドなどの絶縁体に製品が接触)

 

【種類2 振動ノイズ】  コイルの位置が変わると電磁界が乱れ、コイルの電流が変化します。
地震
周辺設備の作動による部品の動作時の振動●
製品搬送による金属検出機の揺れ

 

【種類3 電流ノイズ】  コイルに流れていた電流が変化する。

大きな電流が流れる設備の作動(他工場も含んだ場所で溶接や工事など)
電源ケーブルなど引き回しによる電磁界の発生

 

【種類4 その他】
作業者の操作、使用ミス●
金属検出機の異常や故障
異物混入を誤検知と誤認

 

【種類5 製品そのものの例】
海外から輸入した原料(視認できない小さな鉄粉が混じっている。粉末の形態で多く見られる)
包装や梱包資材(小さな鉄粉が混じっている。再利用の紙包装、段ボール、プラのトレイや容器で多く見られる)
脱酸素剤(鉄系の脱酸素剤が入っている。特性に支障がなければ非鉄系に変更することで対策)
アルミ製品や包装(AL99.3%以上でSiやCuやFeなど0.7%含み、量が増えるとFeが増える。成型品や鍋焼き、アルミトレイなど)
鉱物を含むもの(天然の鉱物は磁性を持つ場合がある。健康食品やペットフード、化粧品などで事例あり)

 

【さいごに】
とにかく何かか動き始めた時や止まる時に特にノイズが発生します。
ノイズはたくさんあり同時に発生していたりと、特定が大変です。
ある程度要因を絞っていただければ特定と対策がスムーズになりやすいです
なお、メーカーの方式や構造により上記内容が当てはまらない場合や以外の物が影響ある場合があります。

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【最終更新日 2023.3.23】

 

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