金属検出機 原理
【はじめに】
本ページは食品工場の管理点と用いられている金属検出機について、コイルの原理の方面から金属検出機の方式の違いを説明いたします。
(専門的な違い・コイル以外の素子・実際に運用されている製品構造についての説明は省略)
弊社方式(磁石が付きのタイプ)と他社方式(磁石が無いタイプ)は金属検出機と呼称は同じで間際らしいのですが原理が違う物とご理解いただければ幸いです。
【金属検出機の方式】
金属検出機は大きく分けると2種類(磁性体や金属などを検知するタイプ・磁性体のみ検知するタイプ)あり、どちらもコイルを使用しています。コイルの近くで異物対象が動くと起こる電気の変化を用いて異物を検知しています。以降でコイルについて説明していきます。
他社方式
送信コイルから電磁界を発生させ、受信コイルABで電磁界を監視。通常時A=B。異物あり時A≠B。
※電磁界・・・ここでは電磁波、電界、磁界、磁力線と呼ばれている物と似たような、見えない力が働いている。の認識で大丈夫です。
弊社方式
永久磁石は異物を磁石にする(着磁)。コイル付近で磁石にされた異物が動くとコイルに電気が流れ、異物あり判定。
【コイル】
コイルは銅線をぐるぐる巻いた単純な物です。(銅線でなく導体でもコイルになります)
特性1 コイルに電気を流すと電磁界ができる → 他社方式
特性2 磁石を動かすとコイルに電気が流れる → 弊社方式
【コイルの特性1 電気を流すと電磁界を形成】
1、コイルに電気を流すと
2、電磁界ができる
3、電磁界内で異物が動くと
4、電磁界が乱れる
【コイルの特性2 磁石を動かすと電気が流れる】
1、コイルの近くで異物を動かすと
2、コイルに電気が流れる
【特性の違いの比較】
特性1の場合 電磁界で導体が動くと、導体でも電磁界が作られそれぞれの電磁界が反発して乱れる
特性2の場合 コイル付近で導体が動いても、磁性がない場合は電気が流れない
【さいごに】
実際の金属検出機では
コイルを複数個使ったり、
周波数や電流を変えたり、
流れた電気をプログラムで異物だけ抽出したり、
などしてますが、大本の仕組みのイメージがご理解いただければ幸いです。
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